一棚書店を始めました
松原商會、船出いたします。 当商會は松原隆一郎會長が神保町PASSAGE by ALL REVIEWSにて3週毎にテーマを決め、おすすめの本をお売りする小さな本屋です。 會長は阿佐ヶ谷の書庫にてお売りする本一冊一冊に挟み ...
毎日新聞「今週の本棚」 2020.5.2
島倉原『MMTとは何か 日本を救う反緊縮理論』角川新書 緊急事態宣言を受け多くの飲食店・サービス事業が「自粛」閉店を強いられている。国や都はやっと休業協力金に踏み切ったが、思い切が悪い。与党幹部の頭は株価と政府の累積赤字 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2020.4.25
戸山田和久『教養の書』筑摩書房 文科省主導による大学改革の混乱とビジネス界における「教養本ブーム」の後を受け、大学側から投げ返された教養への誘いの書(とはいえ文体は香具師(テキヤ)風)。 学術の新潮流を渉猟し、教養論をリ ...
毎日新聞「今週の本棚」 2020.3.8
ハスケル、ウェストレイク『無形資産が経済を支配する』東洋経済 経団連のような既存の経済団体が設定してきた就職のイメージは、いよいよ主流ではなくなっている。 その背景には、長期の流れとして、企業の投資が機械のような有形資産 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2020.1.26
佐藤郁哉『大学改革の迷走』ちくま新書 ここ30年にわたる文部・文科省の「大学改革」政策を精査し、それがいかに「残念な」ものであったかを展望。 著者はフィールドワークの専門家で、暴走族や演劇の研究で知られる。今回は文科官僚 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2019.12.1
山田雅彦『売り渡される食の安全』角川新書 安倍政権は、農水省や消費者庁に意を汲んだ人材を配備し、試験場が育んできた種子にかんする知見を民間に明け渡し、自家採種を原則禁止とし、ラウンドアップ訴訟につき周知することなく成分の ...
毎日新聞「今週の本棚」 2019.10.13
ランダル・レイ『MMT 現代貨幣理論入門』東洋経済 経済学関係では話題沸騰のMMT(Modern Money Theory)。その概要を入門的にまとめた2012年初版の改訂版。 MMTは「財政は赤字が常態であって均衡を目 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2019.8.25
小倉ヒラク『日本発酵紀行』D&DEPARTMENT PROJECT 地域に土着した「発酵食品」を四十七都道府県それぞれに求め、訪ね歩いた旅の記録。 著者は自称「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2019.7.28
堀部安嗣『住まいの基本を考える』新潮社 住宅設計ではいまもっとも人気の建築家、堀部安嗣。 和と洋、古さと新しさが共存する作風に、住み手が身体全体で感じる「住みやすさ」の追求が加わった。 空気を密閉してエアコンで温度調節す ...
毎日新聞「今週の本棚」2018.6.23
湯澤規子『7袋のポテトチップス』晶文社 日本の食の二百年史を描く。前著『胃袋の近代』では明治から大正末頃までの食を通覧したが、本書はその続編、いわば『胃袋の現代』。本書でも日常の事ごとに焦点を当てる姿勢は一貫している。 ...