毎日新聞「今週の本棚」 2020.5.2

島倉原『MMTとは何か 日本を救う反緊縮理論』角川新書 緊急事態宣言を受け多くの飲食店・サービス事業が「自粛」閉店を強いられている。国や都はやっと休業協力金に踏み切ったが、思い切が悪い。与党幹部の頭は株価と政府の累積赤字 ...
つづきを読む »

毎日新聞「今週の本棚」 2020.4.25

戸山田和久『教養の書』筑摩書房 文科省主導による大学改革の混乱とビジネス界における「教養本ブーム」の後を受け、大学側から投げ返された教養への誘いの書(とはいえ文体は香具師(テキヤ)風)。 学術の新潮流を渉猟し、教養論をリ ...
つづきを読む »

毎日新聞「今週の本棚」 2020.3.8

ハスケル、ウェストレイク『無形資産が経済を支配する』東洋経済 経団連のような既存の経済団体が設定してきた就職のイメージは、いよいよ主流ではなくなっている。 その背景には、長期の流れとして、企業の投資が機械のような有形資産 ...
つづきを読む »

毎日新聞「今週の本棚」 2020.1.26

佐藤郁哉『大学改革の迷走』ちくま新書 ここ30年にわたる文部・文科省の「大学改革」政策を精査し、それがいかに「残念な」ものであったかを展望。 著者はフィールドワークの専門家で、暴走族や演劇の研究で知られる。今回は文科官僚 ...
つづきを読む »

毎日新聞「今週の本棚」 2019.12.1

山田雅彦『売り渡される食の安全』角川新書 安倍政権は、農水省や消費者庁に意を汲んだ人材を配備し、試験場が育んできた種子にかんする知見を民間に明け渡し、自家採種を原則禁止とし、ラウンドアップ訴訟につき周知することなく成分の ...
つづきを読む »

毎日新聞「今週の本棚」 2019.7.28

堀部安嗣『住まいの基本を考える』新潮社 住宅設計ではいまもっとも人気の建築家、堀部安嗣。 和と洋、古さと新しさが共存する作風に、住み手が身体全体で感じる「住みやすさ」の追求が加わった。 空気を密閉してエアコンで温度調節す ...
つづきを読む »

毎日新聞「今週の本棚」2018.6.23

湯澤規子『7袋のポテトチップス』晶文社 日本の食の二百年史を描く。前著『胃袋の近代』では明治から大正末頃までの食を通覧したが、本書はその続編、いわば『胃袋の現代』。本書でも日常の事ごとに焦点を当てる姿勢は一貫している。 ...
つづきを読む »