毎日新聞「今週の本棚」 2025.5.3

渡辺利夫『大いなるナショナリスト 福澤諭吉』藤原書店 福澤は明治日本で国民の権利と自由を守る「近代国民国家」の建設に道筋を与えた、というのが政治思想周辺の通説である。それに対し本書は原文と平易な現代語訳を多数引用、福澤自 ...
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毎日新聞「今週の本棚」 2025.6.21

森山高至『ファスト化する日本建築』扶桑社新書 中島岳志・堀部安嗣『建築と利他』ミシマ社 環境に即して長持ちさせるために時の経過や循環を用いる伝統が、長く続く不況のただ中にあって短期的に利益を上げる目的から日本建築のあらゆ ...
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共同通信2023.12.9

書評 ニコラス・ワプショット『サミュエルソンかフリードマンか』早川書房 「強烈な個性のスケッチ」  ともにユダヤ系、シカゴ大学で1932年に出会ったサミュエルソンとフリードマンは2009年と2006年にともに94歳で亡く ...
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『ちくま』2025.1

書評 村上しほり『神戸』ちくま新書 「翻弄と復興の行政史」  「神戸」は語り辛い町だ。住民の誰もが自分にとっての神戸を語るが、共有される事実がないと感じることは少なくない。  いったん定着した先入観は変わらない。それにつ ...
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毎日新聞「今週の本棚」 2024.11.9

稲葉陽二『ソーシャル・キャピタル新論』東大出版会  語られるテーマが「表立って表現されることのない苦しみ」。  冒頭、具体例が列挙される。「なぜ賃金は目減りするのに経営者報酬だけ上がるのか」。「なぜ現場の営業部長が自腹で ...
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