松原隆一郎「普遍と特殊」『kotoba』集英社、2018autumn issue No.33

第2回 「民藝運動から『二一世紀民藝』へ」 昭和初頭の「欧米の模倣」は、柳宗悦(1889~1961)によっても問題視された。とりわけ「作家の個性表現」と「機械の過剰な使用」は、聴竹居と『日本の住宅』の完成と同年である昭和 ...
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松原隆一郎「普遍と特殊」『kotoba』集英社、2018summer issue No.32

普遍と特殊-第1回 「藤井厚二の木造モダニズム建築」 聴竹居とは、建築家で建築学者の藤井厚二(1888~1938)が1928年、つまり大正バブルの崩壊と関東大震災を体験した後に完成させた私邸である。 『日本の住宅』に表れ ...
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松原隆一郎「時がつくる場所」『表現者criterion』2018.9.1号

第三回 「奇跡の断絶-阿佐ヶ谷住宅」 阿佐ヶ谷住宅とは、昭和33(1958)に日本住宅公団が、地下鉄丸ノ内線・南阿佐谷駅から徒歩5分の約5haの田んぼ跡に竣工させ、2013年4月まで南阿佐谷(杉並区成田東)に存在した分譲 ...
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松原隆一郎「時がつくる場所」『表現者criterion』2018.7.1号

第二回 「求道学舎再生」 求道学舎は1926(大正15)年に建てられた鉄筋コンクリート3階建ての学生寮。設計者は京都建築学科を創設した武田五一で、54歳の作。施主は浄土真宗の僧であり東大哲学科卒の近角常観。 居住者が常観 ...
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松原隆一郎「時がつくる場所」『表現者criterion』第Ⅱ期創刊号2018.3.1号

第一回 「保存か持続か」 加藤耕一は『時がつくる建築』(東京大学出版会、2017)において、西欧建築史で古代より、再利用と再開発、修復/保存の3つがそれぞれ歴史の局面で力を持ったとする。 「保存」は言うまでもなく人類の記 ...
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毎日新聞「今週の本棚」 2018.2.11 MAGAZINE

『住宅特集』2月号、新建築  特集は「リノベーションという選択」。といってもハウスメーカーのたんなるリフォームや古民家の観光客向け転用ではない。安藤忠雄や中村好文ら一流建築家が「新しい価値を創造」した20の例を紹介してい ...
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