毎日新聞「今週の本棚」 2017.5.12

大井浩一『批評の熱度 体験的吉本隆明論』勁草書房。 お宅に頻繁にお邪魔した学芸記者が、人となりと絡め全業績を解題。 『共同幻想論』は「個人幻想」「共同幻想」に恋愛や家族をめぐる「対幻想」を対置したことで包括性を持ったとす ...
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毎日新聞「今週の本棚」 2017.6.18

加藤耕一『時がつくる建築』東京大学出版会 副題はリノベーションの西洋建築史。 東大出版会の本は博士論文みたいなのが多いが、これは学術的ではあっても企画もののように読みやすく、かつリノベーションの意味を説き明かしてくれる。...
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毎日新聞「今週の本棚」 2017.7.23

桜井英治著『交換・権力・文化』みすず書房 我々は冠婚葬祭で祝儀や香典を受け渡しするが、カネの贈与は世界史的にも稀な現象だという。 そして贈与が経済の中心をなしたのが室町時代だった。 室町の贈与は極力「カネとの交換」に見え ...
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毎日新聞「今週の本棚」 2017.5.7

脱工業化都市研究会『トリノの奇跡』藤原書店 「トリノの奇跡」といえば聖骸布を思い浮かべそうだが、イタリアの廃れた企業城下町が自然や文化を軸に大胆にリノベーションして活気を取り戻したという話。論文集だが、心洗われるものがあ ...
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毎日新聞「今週の本棚」 2017.3.19

中野剛志『富国と強兵』東洋経済新報社。 主流派経済学や新自由主義が金科玉条とする経済グローバリズムこそが誤りだったとして、壮大な「地政経済学」を提唱する。 国際経済学者ダニ・ロドリックが指摘する「トリレンマ」とイングラン ...
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毎日新聞「今週の本棚」 2017.2.19

大森敏範『押忍とは何か』三五館 「押忍」は空手の五輪採用で、世界に拡がっている。 もともとはフルコンタクト系カラテの世界進出で隆盛を誇ったが、現在ではK1やMMA、柔術の道場でも使われているという。 この言葉の起源はどこ ...
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毎日新聞「今週の本棚」 2017.1.22

松隈洋『建築の前夜 前川國男論』みすず書房。 日本独自の近代建築を追求した前川の戦前の苦闘をたどる。佐野利器との対立、戦時体制協力の存否が読みどころだ。佐野は耐震工学の専門家だが、日本的様式の表面的な普及に熱心だったは知 ...
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