佐藤郁哉『大学改革の迷走』ちくま新書

ここ30年にわたる文部・文科省の「大学改革」政策を精査し、それがいかに「残念な」ものであったかを展望。
著者はフィールドワークの専門家で、暴走族や演劇の研究で知られる。今回は文科官僚の暴走や改革「劇」のドタバタを描き出す。
政策の品質評価をみずからに課さないのは、官僚無謬神話と集団的無責任体制のなせるわざ。