毎日新聞「今週の本棚」2019.4.28
間村俊一『彼方の本』筑摩書房
この稀代の装丁家は、徹底して反時代的だ。製作の道具は鋏、糊、カッター、定規、鉛筆、それと自分の手のみ。活字は紙に刻印され、ザラザラとした手触りが伴う。
タイトル「彼方の本」はボルヘスが夢想した究極の本、世界のすべてを内包する本の意。書籍に宇宙を封印するという、装丁家の野望が込められている。
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間村俊一『彼方の本』筑摩書房
この稀代の装丁家は、徹底して反時代的だ。製作の道具は鋏、糊、カッター、定規、鉛筆、それと自分の手のみ。活字は紙に刻印され、ザラザラとした手触りが伴う。
タイトル「彼方の本」はボルヘスが夢想した究極の本、世界のすべてを内包する本の意。書籍に宇宙を封印するという、装丁家の野望が込められている。