湯澤規子『7袋のポテトチップス』晶文社

日本の食の二百年史を描く。前著『胃袋の近代』では明治から大正末頃までの食を通覧したが、本書はその続編、いわば『胃袋の現代』。本書でも日常の事ごとに焦点を当てる姿勢は一貫している。

「人の家でつくってもらったものを食べてはいけない」と親に言い聞かされた子息の友だちは、著者手づくりのクッキーを口にするのか? 結末がなかなか感動的。