松原隆一郎「時がつくる場所10」『表現者criterion』2020.01
時がつくる場所 第十回 電柱倒壊と無電柱化推進法
「地中化するコストが高い」だの「地中に何が埋まっているのか分からない」だの「災害が多い」だの様々な理由が挙げられるが、ちょっとでも考えればナンセンスと分かる。コストが高いのはどの国でも同じだし、台風や震災は台湾でも多発するからだ。地中に何が埋まっているのかは調査すればよいだけであり、台湾ではすでに地中埋設物は立体地図が作製され、コンピューター上で管理されている。要は何がなんでも「やりたくない」のだ。