ハスケル、ウェストレイク『無形資産が経済を支配する』東洋経済

経団連のような既存の経済団体が設定してきた就職のイメージは、いよいよ主流ではなくなっている。
その背景には、長期の流れとして、企業の投資が機械のような有形資産から無形資産へとシフトしていることがある。

財やサービスを生み出す資本として、ソフトウェアや社内のノウハウ、研究開発、ブランド、ネットワークといった触れない資産が重視されているのだ。マイクロソフト社は700億ドルの総資産のうち、工場や設備の価値ははわずか4% 時価総額の1%にすぎない。既存の日本企業もこの動きを看過していたわけではない。トヨタの「カンバン方式」はその走りであり、「ケイレツ」も再評価されている