「原発再稼働の『問答無用』」説得力ある安全宣言を

大飯原発3号機が再稼働した。再稼働そのものは、議員連合が示した危険度のような基準を参考にしつつ場合によっては容認できることもあるかもしれない。しかしそれにも条件があって、これまでとは別次元の安全性基準が設けられた場合だ。

しかも安全性基準といっても、政府や専門家が行うストレステストでは決定的に不十分である。福島原発事故以来、政府や専門家の判断が信用されなくなっているからだ。東電や保安員から逮捕者を出すのは法的にも難しいとしても、そんなことは検察はしょっちゅうやっている。責任を誰かにとらせずに再稼働させれば、「事故を起こしても責任を負わなくていいんだ」というメッセージを首相は発したことになる。