毎日新聞「今週の本棚」 2024.2.24
吉川祐介『限界分譲地』朝日新書 バブル崩壊の直撃を受けた不動産は、その後どうなるのだろう。土地や家屋は価格が下がり、やがて底値で売却される。もしくは人口減と相まって無人の荒野に戻る、というのが一般的な想定だろう。 新幹線 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2024.2.10
金丸裕子『自由が丘画廊ものがたり』平凡社 日本人画家の抽象画が内外のオークションでブームを呼び、1950~60年代の作品は億の桁で売買されている。だが芸術は市場の存在も定かでない時期にこそ息づいている。 「自由が丘画廊」 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2024.1.6
佐藤俊樹『社会学の新地平』岩波新書 「資本主義の始まり」を論じたマックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(1904~05、増補版1920)につき、これまでの通説はこうだ。カルヴァン派プロテス ...
毎日新聞「今週の本棚」 2023.12.23
①高木久史『戦国日本の生態系 庶民の生存戦略を復原する』講談社メチエ ②R.D.パットナム、J.R.ギャレット『上昇 アメリカは再び【団結】できるのか』創元社 ③D.グレーバー、D.ウェングロウ『万物の黎明 人類史を根本 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2023.11.11
D.グレーバー、D.ウェングロウ『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』光文社 文字記録のない先史を人類史としてとらえ直す著作が出版界で快進撃を続けている。歴史学者Y.N.ハラリ『サピエンス全史』や進化心理学者S.ピン ...
毎日新聞「今週の本棚」 2023.9.16
R.D.パットナム、J.R.ギャレット『上昇 アメリカは再び【団結】できるのか』創元社 2021年にアメリカで勃発したトランプ支持者による合衆国議会議事堂襲撃は想像を絶する事件だった。民主主義を、誰を支持するのか以上に投 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2023.8.5
金井雄一『中央銀行はお金を創造できるか』名古屋大学出版会 黒田日銀の「異次元の金融緩和」は、見事なまでの空砲、空論に終わった。主唱者たちは「家計が消費に企業が投資にお金を使わないのはデフレのせい」と強弁、消費と投資を回復 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2023.6.24
鈴木聖子『掬われる声、語られる芸 小沢昭一と「ドキュメント 日本の放浪芸」』春秋社 『ドキュメント 日本の放浪芸-小沢昭一が訪ねた道の芸・街の芸』は1971年に日本ビクター株式会社(当時)から発売された7枚組のLPレコ ...
毎日新聞「今週の本棚」 2023.5.6
廣末登『テキヤの掟』角川新書 三社祭が、コロナ禍を経て従前通り開催されている。焼きそばやりんご飴を売り捌く三寸屋台も賑わうだろう。ところが売り子の「テキヤ」はいま危機に瀕しているという。「フーテンの寅さん」でお馴染みの ...
毎日新聞「今週の本棚」 2023.4.29
大熊ワタル編「我方他方 サックス吹き・篠田昌已読本」共和国、2022 幼少期から腎臓などの病に苦しみ、34歳で亡くなった「サックス吹き」篠田昌已。2022年は没後30年。2008年刊行のパンフレットの増補版が本書である。 ...