毎日新聞「今週の本棚」2019.4.28
間村俊一『彼方の本』筑摩書房 この稀代の装丁家は、徹底して反時代的だ。製作の道具は鋏、糊、カッター、定規、鉛筆、それと自分の手のみ。活字は紙に刻印され、ザラザラとした手触りが伴う。 タイトル「彼方の本」はボルヘスが夢想し ...
毎日新聞「今週の本棚」 2019.5.12
片野 歩・阪口功『日本の水産資源管理』慶応大学出版会、毎日新聞「今週の本棚」2018.5.12。 戦前の日本が「テロリスト」とされたのは軍事だけではない。日本の漁船は世界各地で漁業資源を漁り絶滅の危機に陥らせた。 現在の ...
毎日新聞「今週の本棚」 2019.3.31
佐藤俊樹著『社会科学と因果分析』岩波書店、毎日新聞「今週の本棚」2019.3.31。 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」にかんし少なくとも1906年頃から以降のウェーバーが念頭においたのは、確率的因果推論を用 ...
解説、リンダ・ユー著『アダム・スミスはブレクジットを支持するか?』早川書房
経済ジャーナリストが現代の諸問題を経済学の巨人たちに答えさせる。...
毎日新聞「今週の本棚」2019.3.31
佐藤俊樹著『社会科学と因果分析』岩波書店。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」にかんし少なくとも1906年頃から以降のウェーバーが念頭においたのは、確率的因果推論を用いた量的な論証だった。プロ倫、百年の誤読。...
毎日新聞「今週の本棚」2018.5.12
片野 歩・阪口功『日本の水産資源管理』慶応大学出版会。 戦前の日本が「テロリスト」とされたのは軍事だけではない。日本の漁船は世界各地で漁業資源を漁り絶滅の危機に陥らせた。現在の漁獲激減はその延長にある。...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.10.14
かつて天然資源しか輸出できなかったタイ・マレーシア・インドネシア等ASEANの新興国・途上国が、近年では資本集約・技術集約的な製品の技術情報を得て輸出に転じ、日本のシェアを奪っている。 本書はタイを中心とし日本が築き上げ ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.11.25
村上しほり『神戸 闇市からの復興』慶応義塾大学出版会 闇市をなくすためにに換地を認められて移転し、長期間存続しながらものちに消滅した、神戸っ子ならば記憶に留めているだろう謎めいた地域の説明。 国際マーケット、ジャンジャン ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.2.11 MAGAZINE
『住宅特集』2月号、新建築 特集は「リノベーションという選択」。といってもハウスメーカーのたんなるリフォームや古民家の観光客向け転用ではない。安藤忠雄や中村好文ら一流建築家が「新しい価値を創造」した20の例を紹介してい ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.5.20 MAGAZINE
『美術手帳』6月号、美術出版社 民族博物館、人類学特集...