毎日新聞「今週の本棚」 2019.5.12
片野 歩・阪口功『日本の水産資源管理』慶応大学出版会、毎日新聞「今週の本棚」2018.5.12。 戦前の日本が「テロリスト」とされたのは軍事だけではない。日本の漁船は世界各地で漁業資源を漁り絶滅の危機に陥らせた。 現在の ...
毎日新聞「今週の本棚」 2019.3.31
佐藤俊樹著『社会科学と因果分析』岩波書店、毎日新聞「今週の本棚」2019.3.31。 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」にかんし少なくとも1906年頃から以降のウェーバーが念頭においたのは、確率的因果推論を用 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.10.14
かつて天然資源しか輸出できなかったタイ・マレーシア・インドネシア等ASEANの新興国・途上国が、近年では資本集約・技術集約的な製品の技術情報を得て輸出に転じ、日本のシェアを奪っている。 本書はタイを中心とし日本が築き上げ ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.11.25
村上しほり『神戸 闇市からの復興』慶応義塾大学出版会 闇市をなくすためにに換地を認められて移転し、長期間存続しながらものちに消滅した、神戸っ子ならば記憶に留めているだろう謎めいた地域の説明。 国際マーケット、ジャンジャン ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.2.11 MAGAZINE
『住宅特集』2月号、新建築 特集は「リノベーションという選択」。といってもハウスメーカーのたんなるリフォームや古民家の観光客向け転用ではない。安藤忠雄や中村好文ら一流建築家が「新しい価値を創造」した20の例を紹介してい ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.5.20 MAGAZINE
『美術手帳』6月号、美術出版社 民族博物館、人類学特集...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.1.14
井上義朗『新しい働き方の経済学』現代書館 百年の時を経て『国富論』が甦りつつある。すべての人に居場所を与える社会が、共産主義によってではなくスミスが唱えた自由市場において実現するという、意外な市場像。 その担い手が、障害 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.9.16
井上章一『日本の醜さについて』幻冬舎新書 「醜い」とは街並・景観の意。 こうした問題から目をそらせてきたのが社会科学者だったと言う。日本人の集団主義は封建制の残渣ゆえで、個人主義こそ確立せよ、と。 これに対して著者は、周 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.8.5
湯澤規子『胃袋の近代』名古屋大学出版会 これまで経済学や社会学・歴史学は「職」から近代化を論じた。しかし背後にある「食」に無理が生じると、進歩は止まる。 著者は小説やルボルタージュ、膨大な調査資料とみずからの調査を元に、 ...
毎日新聞「今週の本棚」 2018.6.24
赤木明登『二十一世紀民藝』美術出版社 「美しさ」を起点に柳宗悦の民藝論を理解し、二十一世紀における手工芸の美とは何かを追究する、「塗師」の冒険。...