放送大学大学院修士課程のテキストです。
経済政策として国が果たすべき役割のもっとも大きなことがらは、不確実性に萎縮する民間経済を救うことだろう。しかし一般の経済政策論はこの点に目をつむり、不確実性が存在しない世界を対象としてきた。
それゆえ外部性といっても郊外問題や原発事故を扱わないような奇妙な論理が紹介されている。
本書では、不確実性に取り組むことを経済政策の第一の課題とみなし、それを軸に経済政策を論じ直した。